白い薔薇の淵まで 中山可穂 感想

白い薔薇の淵まで
中山可穂

すごい惹き込まれます!

以下、ネタバレを含んだ感想となります!

夢中になって読んじゃいますね!
クーチと塁の恋。
ずっとどきどきでした!

塁は結局死んでいたのです・・・?
最後のシーンではぼかされていたようにも感じますけど、冒頭で塁は死んだってクーチが言っていましたよね?
じゃあ、やっぱり死んでいた?
でも、猫の毛が挟まっていたのは何だったのでしょうか?
一匹ずつ消えていった猫の毛ですよね?
猫を攫って行ったのは塁?
いや、クーチは猫を大事にしていましたし、クーチにわざわざ頼んだのですから塁じゃない?
じゃあ、だれが・・・?
クーチの分析によるとあそこの猫は警戒心が強いから慣れた人間じゃないと連れ去るのは難しいみたいな話じゃありませんでしたっけ?
それだと猫を攫ったのは古巻さん?
でも、2回くらい置き手紙をしたのに何の返事をしないのもなんだか不思議な感じ・・・
まさか、喜八郎ってことはないですよね・・・?
妻が何度も出かけて猫の毛をつけて帰ってくる、そのことを不審に思った喜八郎がクーチのことを尾行して三鷹のアパートを突き止める。
猫にエサをやっているクーチを見かけた喜八郎はその猫を浮気相手の猫だと思って一匹ずつ攫って行く。
っていうのは妄想が過ぎますかね・・・?

っていうか、新品の本に猫の毛が挟まることってあるのです・・・?
誰かが意図して入れた?
そもそも届いた本は差出人が書いていませんでしたから、古巻さんからだとは限りませんよね?
でも、出版社の封筒で届いていましたから送ったとしたら塁か古巻さんかな?
お礼を述べるために電話をかけた時、特に送ったのが古巻さんじゃないとかって話はしていませんでしたからやっぱり送ったのは古巻さん?
そうなると、猫の毛を本に挟んだのは古巻さん?
うーん、猫は攫ったんじゃなくて保護した、本に挟まっていた毛は古巻さんが自宅から送ったから偶然挟まっていた。
って考えたらいける・・・?
あ、猫は一匹ずつ消えていったんでした・・・
保護が目的ならわざわざ一匹ずつ連れていく理由がない?
いや、保護にしても攫うにしても一匹ずつの理由がよくわかりませんね・・・
結局猫を連れて行ったのが古巻さんだとしても、置き手紙に返事をくれなかったのは古巻さんらしくないような・・・
うーん、わからない・・・

でも、クーチは塁が三鷹のアパートにいることを確信している様子でしたよね?
あの時猫の毛を見つけてクーチは何をひらめいたのでしょうか?
猫の毛と塁のいる場所を結び付けるものがありました?
塁と猫が一緒に戻ってきたと思ったとか?

塁に関する記憶は木賃宿のものが最後なんですよね?
そうなると、三鷹のアパートへ行っても結局塁はいなかったんじゃないかな・・・
ん、最後の記憶?
塁は本当に死んだんですかね・・・?
クーチの中では死んだことになっていますけど、実はクーチの知らないどこかで生きていたり・・・?
いや、塁が10年以上もクーチを放っておきますかね?
やっぱり死んでいるのかも・・・

塁は幸せだったのでしょうか?
最後にクーチと一緒に過ごして、あの後どうしたのでしょうか?
日本に帰ってきたのです?
それとも木賃宿で過ごした塁は亡霊?
チャイナタウンで見たのは白昼夢だったのです?

気になる謎は残っていますが、素晴らしい作品でした!

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