ザリガニの鳴くところ Where the Crawdads Sing ディーリア・オーエンズ 友廣純訳 感想

ザリガニの鳴くところ Where the Crawdads Sing
ディーリア・オーエンズ
友廣純訳

うわあああああ

以下、ネタバレがありますうううう

チェイスを殺したのはカイアだったのですね!
実際カイアにあやしい部分はありましたけど、無罪になりましたし、てっきりカイアのことを想うテイトかジャンピンあたりが代わりに殺したものかと・・・
うぐぐぐぐ
すっかり騙されました!
でも、これがいい!

どうして、カイアは証拠になり得る貝がらのペンダントをずっと残しておいたのでしょうか?
捨てちゃえば完全に証拠隠滅できますもんね?
うーん、詩と一緒にしてあったところを見るといつかテイトに打ち明けようとしたのかな?
それか、自分の死後誰かが気がつくように仕向けていた・・・?

殺しはよくないですけど、ずっとカイアの人生を追っていて、カイアに感情移入してしまっていますから、どうにも責める気になれない・・・
それにチェイスもかなり強引なところがありますし、不貞行為を繰り返していたというところがなんとも・・・
実際、カイアがチェイスのことを殺さなかった場合、カイアがひどい目にあっていた可能性はありますよね?
なら、仕方がない?
いや、正当防衛の範囲を超えているような気も・・・
うーん、カイアは沼地の少女で保安官たちに訴えてもちゃんと動いてくれないようなら自分でどうにかするという気持ちが理解できなくもない・・・

ミステリー部分以外も素晴らしかったです!
カイアの人生で前半はかなりつらいものでしたけど、貝を集めて稼いだり、文字の勉強をしたり、本を出版したりしてカイアの環境がちょっとずつ良くなっていくのはすごい嬉しかったです!
それにカイアが生きるために頑張っている姿勢は応援したくなりますよね!
晩年はかなり穏やかに過ごせたようでよかったです!

んん、でも、カイアはチェイスを殺して心に影を落とさなかったのでしょうか?
罪悪感とか感じなかった?
テイトがずっと気付いていなかったということは、生きるために必要なことで自然なことという結論に至っていた可能性も?
それか、実際罪悪感を感じていたけど、テイトには気付かれないようにしていた?

事件の真相は闇の中・・・
殺人を犯したカイアはもう亡くなっちゃいましたし、真相に気付いたテイトも証拠隠滅を図りましたから完全に迷宮入りですよね?
実際、事件が起きてから40年近く経っていますからどちらにせよ時効扱いになっているのかな?
とは言え、櫓から指紋が検出されないという不審な事実は存在していたわけですから、事故じゃ片付けられないはず?
沼地の謎として残り続けるのかも・・・

ジャンピンはいい人です!
沼地の少女として避けられていたカイアに優しく接してくれたのはウルっと来ました!
そして、ジャンピンが亡くなった時も・・・
カイアが涙しちゃう気持ちがわかるな・・・

カイアがお母さんに会えなかったのは残念です・・・
もし、あの時手紙をしまっておいてお父さんに見せなかったら・・・
あるいは別の未来が待っていたのかも・・・
いや、そうなるとカイアがテイトと結婚する未来もなかった?
それはそれで寂しいですね・・・

和訳される作品って良作が多い?
あまり人気のない作品を和訳しても採算が取れないのであれば、わざわざ和訳したりしませんよね?
それなら、海外の作家さんが書いて、それが和訳されるようならその作品は面白い可能性が高い?
思い返してみても、海外初の作品ってどれも面白かったような気が。
ふむ、次読む本を探すときにそういう探し方もありかも?

読み終わった後叫びだしたくなるほど楽しい作品でした!

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