飛狐外伝 三 風に散る花 金庸 岡崎由美[監修] 阿部敦子[訳] 感想

飛狐外伝 三 風に散る花
金庸
岡崎由美[監修]阿部敦子[訳]

切ない終わり方・・・
でも、楽しめました!

以下、ネタバレを含んだ感想となります!

飛狐外伝は雪山飛狐の前日譚的な感じですけど、金庸はあえて雪山飛狐と飛狐外伝の辻褄を合わせようとはしなかったのですね?
なら、飛狐外伝は雪山飛狐をのお話をもとにした別世界線のお話って考えた方がいいのかも?
あ、別世界だとしたら雪山飛狐の時代で胡斐と苗人鳳が戦わずに済む未来もあったかも・・・?

ああああああ
程霊素が死んでしまうなんて・・・
胡斐に惹かれながらも義妹として胡斐を支えて、さらには胡斐の代わりに・・・
これはつらすぎますね・・・
雪山飛狐につなげる関係で程霊素がいるとだめなのはわかりますけど・・・
いや、別世界線説でいくと、程霊素が死ななくて済んだ未来もあったかもしれない・・・
そう信じたい・・・

まさか、袁紫衣は出家していたのです・・・?
今の名前は円性?
胡斐と円性、お互いに惹かれつつも結ばれないのは寂しいですね・・・
いや、程霊素のように死なないだけまだいいのかな・・・

う、善人だと思っていた人物が実はかなり悪人だったとは・・・
なんだか、「秘曲笑傲江湖」の岳不群みたいな感じですね・・・
善人と言っても信用しちゃいけないのかも?
いや、でも、苗人鳳という人物も存在しているわけですし、全員を疑うわけにも・・・
う、偽君子を見破るのは至難の業です!

書剣恩仇録の人たちが登場しましたね!
でも、陸菲青とか袁士霄とかは全然記憶になかった・・・
既に読んだ金庸作品をもう一度読み返してみてもいいかも?

記憶にはありませんでしたが、袁士霄は陳家洛の師匠だった人物ですよね?
円性は袁士霄やら紅花会の面々やら多くの強い人たちに鍛えてもらったのですから、あのまま修行を続けたら相当強くなれるのでは・・・?
胡斐のその後は書かれていますが、円性のその後も気になりますね!

南蘭は憎めない・・・
苗人鳳、苗若蘭より田帰農を取ったのは残念でしたが、なんだか恋に踊らされている感じ・・・
娘のことを想っているシーンはちょっとジーンときました!
胡斐のことも助けてくれましたし、幸せになってほしかったな・・・

ちょっと悲しい部分もありましたが、楽しかったです!

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