ツナグ 辻村深月 感想

ツナグ
辻村深月

面白い!
素晴らしい作品でした!

以下、ネタバレを含んだ感想となります!

死者にもう一度だけ会えるとしたら?
って感じの本でした!
歩実くんのご両親が亡くなった際の状態だとか、鏡の秘密だとか、電話には女性が出るとか、かなり設定が作り込んであったのかな?
あやふやな噂や何事もなさそうな表現がちゃんと繋がっていてびっくりしました!
ちょっとしたミステリーを読んでいる気分?

あとグッとくるシーンが多かったです!
特に長男の心得、待ち人の心得ではちょっと涙が出そうでした!
辻村さんはすごい作家さんです・・・!

それと表紙もいい感じですね!
淡い光は集まっている感じ?
あ、もしかしてこれは使者が死者を呼び出すときのシーンなのかな・・・?
そういえば、呼び出されているのが本当に死者なのか、それともみんなの記憶でその人間を形作っているのかは確かにちょっと気になりました!
でも、実際に呼び出されているのが死者本人だった方が救われそう!

ふと思いましたが、発売当時はどんな帯が付いていたのかな?
とても素晴らしい作品ですから、帯も面白さを煽る秀逸な帯だったに違いない・・・

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