開かせていただき光栄です -DILATED TO MEET YOU- 皆川博子 感想

開かせていただき光栄です -DILATED TO MEET YOU-
皆川博子

面白かったです!

以下、ネタバレを含んだ感想となります!

まだ医学が発達していなくて、正確な死亡時刻とかがわからないっていうのがいいですよね!
これのおかげで色んなものがあいまいで謎が深まるって感じです!
あ、でも、現実だと正確なことがわからないせいで冤罪があったりとか、だれが犯人かわからなかったとかあったのかも・・・

訴える人間がいないから、裁判にならない・・・?
そんなことがあるのですか・・・
人を殺して無実になるとは斬新な結末です!
でも、昔は結構あったことなのですね?

裁判官たちに恥をかかすためにあそこまでするとは・・・
エドとナイジェルの恨みはすさまじいです・・・
エドの過去話はありましたけど、ナイジェルは?
ナイジェルはエドが連れてきたって話でしたよね?
二人はどういう関係だったのでしょうか?
同じ部屋、共犯、薔薇亭、雄鶏・・・
二人は恋人だったりしたのかな?

標本を守れて、遺産も手に入れて、解剖教室も継続できる。
とはいえ、弟子二人と引き換え・・・
ダニエル先生はとても悲しんでいましたね・・・
解剖教室の雰囲気もちょっと暗くなりそうですし、ハッピーエンドとは言いづらい・・・
ダニエル先生がエドとナイジェルのことを才能関係なしに大切だと言っていたらああはならなかったのでしょうか・・・

ネイサンが生きていたのはよかったです!
すっかり騙されました!
自殺か他殺かばかり気にしていましたが、まさか生きていたとは!
思えば、あのバラバラ死体がネイサンだと言ったのはエドとナイジェルだけですもんね?
うーん、何もかもエドとナイジェルの手のひらの上・・・

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