追想五断章
米澤穂信
面白かったです!
以下、ネタバレを含んだ感想となります!
結末を入れ替える!
この発想はなかった・・・
今まで正しいと思っていた結末が別のに変わるとはびっくりです!
これ騙された感があって楽しい!
参吾さんはもしかして妻が死んでしまったから自分も死のうと・・・?
自分のこめかみに向けて撃った弾が偶然にも斗満子さんにあたったとか・・・?
「雪の花」をそのまま参吾さんと斗満子さんに当てはめるとそう解釈できるような・・・
いや、考えすぎでしょうか?
後追い自殺をするくらいに愛していたという比喩?
芳光は探偵の素質有り?
数少ないヒントから真実に近いところまで辿り着くとは・・・
そういえば、芳光は実家に帰ってどうするのでしょうか?
本を読むのは好きみたいですし、扱いも上手とのことですから伯父さんみたいに古本屋とかどうかな・・・
伯父さんはもう燃え尽きてしまったみたいですが、またやる気になる日は来るのでしょうか?
芳光も笙子さんも辞めて一人で切り盛りできる?
んー、パチンコへ行っている時間を削ればいけそうな気もしますけど、いかんせん本人のやる気が・・・
いや、奥さんが亡くなって頑張る理由がもうないのかもしれない・・・
伯父さんは芳光が色々調べていることをどこから知ったんですかね?
芳光は笙子さんか掌編の所有者からって推測していましたっけ・・・
笙子さんは言わないような気がする・・・
じゃあ、掌編の所有者?
奇蹟の娘は甲野さんから預かっていたのを渡したものだから違うかな・・・
転生の地は図書館から見つけてきましたけど、その前に市橋さんから話を聞いている。
でも、お店の名前までは言っていなかったような・・・
じゃあ、市橋さんも違うかな。
小碑伝来は宮内さんから。
宮内さんには芳光が菅生書店の人間だと知られていますよね・・・
宮内さんが悪気なく伯父さんに何か知らせたということはありそう・・・
暗い隧道では深層の編集部に電話をかけているけど菅生書店だとは名乗っていない。
ということは、深層編集部でもない。
そして、雪の花は看護師さんが持っていたということですから芳光は関わっていない。
うーん、話が漏れるとしたら笙子さんか宮内さんかな・・・
あと可南子さんの可能性もありますね?
笙子さんは若干共犯的な部分もありますから、多分違う。
だとしたら、可南子さんか宮内さんですけど、二人とは手紙のやり取りも電話のやり取りもありますからどっちかわからないですね・・・
んー、芳光の伯父さんですか、芳光のように探偵の素質があるかもしれない。
少ないヒントから答えに辿り着いたのかも?
結局のところ、斗満子さんが死んでしまった晩には何があったのでしょうか?
可南子さんはあの時起きていて、そぶりを見せるだけかもしれませんけど、斗満子さんが自殺しようとした。
可南子さんがそれに気付いて止めるか何かしようとしたけど、事故で斗満子さんは本当に首を吊ってしまった。
参吾さんは奥さんが死んでしまっては生きる意味なしと思い、拳銃で自殺を図ろうとした。
でも、拳銃は古かったので自分ではなく斗満子さんの腕に当たった。
うーん、こんなところなのかな・・・
追想五断章自体もリドルストーリーにになっている気がする・・・