笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE
森博嗣
面白い!
でも、残された謎が多い気がする・・・
以下、ネタバレを含んだ感想となります!
萌絵さんは今回も積極的でしたね!
犀川先生もまんざらでもなさそうですし、これはワンチャンある?
といっても、犀川先生はまだ自分の気持ちに素直になれなそうな描写がありますし、先生と生徒の恋愛には消極的な様子・・・
巻を重ねるごとにちょっとずつ親密になっていたらいいな!
犀川先生はいつもかっこいいです!
ダンディーな印象です!
たばこを吸ったり、熱いブラックコーヒーを飲んだり、本を読んだり・・・
ちょっとズバッというときもありますけど、基本的に紳士ですし、萌絵さんが惹かれるのも納得ですね!
ああ、建物というか、部屋が回転していたのですか!
霧が出たりして周りの景色がわからないと騙されてしまうかも・・・
寒さとか気にしないアクティブな人がいたらすぐばれそうな気もしますけど、天王寺博士はそのあたりも計算に入れていたのかな?
ふむ、博士の目から見て、動き回りそうな人がいたらオリオン像を消すマジックを見せなければいいだけですもんね?
これはかなり計算された難しいトリックだったのかも・・・!
結局地下室にいたのは誰だったのです・・・?
天王寺博士?
それとも天王寺宗太郎?
はたまた片山基生?
天王寺博士はずっと地下にこもっていたんですもんね?
会うのは君枝さんくらいですし、入れ替わっていても気付かなかったかもしれない・・・
仮に入れ替わっているとしたら天王寺宗太郎と片山基生、どっちでしょう?
博士が死んだとき、亮子さんも立ち会っているんですよね?
夫と愛する人、どちらかだったとしても亮子さんは気付かなかったのかな・・・
萩原刑事からの報告でそのあたりに言及されていなかったということはやっぱり地下にいたのは天王寺博士だったということなのでしょうか・・・
天王寺博士だったとしても、なんで律子さんを殺させたのです?
相続の問題?
律子さんが死んだら遺産を相続する人間が減りますもんね?
ん、でも、俊一さんの殺人は計画に含まれていませんでしたよね?
じゃあ、遺産関連ではない?
だとしたらなぜ・・・?
昇くんは本当に天王寺博士の子供です?
天王寺博士からはそう聞かされていたようですが、君枝さん自身には確認していないっていう話でしたよね?
犀川先生も疑っていたようですし、本当は違うのかもしれない・・・
君枝さんは律子さんを憎んでいた。
そして、天王寺宗太郎が愛していたという亮子さんのことも憎んでいた。
ということは、君枝さんが好きなのは天王寺宗太郎ということになりますよね?
昇くんは天王寺宗太郎と君枝さんの子供かもしれない・・・
あ、天王寺博士が昇くんに律子さんを殺させたのは憎んでいたから?
天王寺博士が実は天王寺宗太郎だとしたら律子さんを殺させようとするのは分かるような気もする・・・
でも、昇くんは天王寺宗太郎さんの子供かもしれないんですよね?
自分の子供に殺人をさせようとします・・・?
それこそ天才の考えていることは分からない、ということでしょうか・・・
とはいっても、天王寺宗太郎が君枝さんのことを全くなんとも思っていないなら、その子供である昇くんのこともなんとも思っていないかもしれない・・・
そういえば、「睡余の思慕」では子供が老人を殺そうとするシーンがあるって話でしたよね?
子供=天王寺宗太郎なら、天王寺宗太郎は天王寺博士に殺意があったってことになりませんか?
白骨死体は天王寺博士のものだったりして・・・
あれ、タイトルの笑わない数学者って何だったのでしょうか?
最後に天王寺博士は笑っていましたよね?
笑っていたということは天王寺博士ではない?
やっぱり入れ替わっているのかも・・・