子どもに語るグリムの昔話3
佐々梨代子・野村泫 訳
「ヘンゼルとグレーテル」やラプンツェルなど私でも聞いたことのあるお話が多く収録されておりました!
聞いたことのない題名でもどこかで聞いたことあるような内容も多かったように感じます!
■七わのからす
最初の展開は「十二人兄弟」に似ていると思いました!
末の妹がいなくなってしまった兄を探しに行くという展開ですね!
途中自分の指を切り落としてしまうシーンはちょっと残酷だったような…
でも、結果的にお兄さんたちも救い出せましたし、ハッピーエンド?
■星の銀貨
うん、なんだか心温まる展開でした!
子どもはすごく喜びそう!
貧しくても人を思いやる気持ちって大切ですね!
きっとお天道様もそんな方を見ていて最後に銀貨を恵んでくれたのかも!
■ヘンゼルとグレーテル
これも有名なお話ですよね!
私も内容はあまり知らなかったのですが、お菓子の家が出てくるシーン(実際にはパンの家となっておりました!)はヘンゼルとグレーテルの内容だったのですね!
ただ、お母さんが亡くなってしまったのはちょっと可愛そうな気もします…
でも、食べるものがなくて子供を捨ててくるように指示したわけですから、うーんって感じですね…?
子どもたちがそのことを悲しんでいる描写はありませんでしたし、ハッピーエンドってことでいいのかな?
■三人の糸つむぎ女
どんでん返しがあるかと思いましたが、ハッピーエンドのようですね!
でも、さぼり癖のある娘さんなんですよね…?
まぁ、娘さんが幸せになっているからいいのかな…?
■「おぜんよ、したく」と金出しろばと「こん棒、出ろ」
かなり長い題名ですよね?
最初に何か間違えているのではないかと思いました…
子供向けなので仕方がないかと思いましたが、ひらがなが多いとちょっと読みづらい…
『「お膳よ、支度」と金出しロバと「棍棒、出ろ」』とかだったら読みやすかったかも!
あ、お話自体も結構楽しめましたよ!
ヤギの口調はなんだか歌っているみたいで割と好きです!
まぁ、いいヤギとは言えないんですけどね…?
あとがきに書いてあったのですが、子供たちに3つのうちどれが欲しいか聞くとだいたい金出しろばが欲しいと答えるそうです!
ふむ、私も確かに金出しろばが欲しいかも…
そのろばがいたら本が買いたい放題!
■手なし娘
童話の悪魔って容赦ないですよね…
手を切ってしまえだなんて…なかなか残酷…
でも、それがかえって悪魔っぽいかも?
ちょいちょい例の悪魔が邪魔してくるものの、娘さんは天使の導きにより幸せになれたようですのでいいお話だったのではないでしょうか!
あと娘さんの手がちゃんと戻ってくるところもよかったです!
■うさぎとはりねずみ
うさぎとかめみたいなお話ですね!
ただうさぎはかなり負けず嫌いだったようで何回も勝負を挑みましたね…!
その数なんと74回!
勝負挑みすぎでは…?
うさぎのプライドが負けたままでは許さなかったということなのでしょうか…?
■ものしり博士
こんなお話が日本の昔話にもあったような気がします!
こう偶然が重なってどうにかなってしまう展開、私は結構好きです!
お笑い芸人の「アンジャッシュ」と芸風と少し似ていると感じました!
■ラプンツェル
ディズニーのアニメーションにもありますよね!
ただ内容はディズニーのものとだいぶ違いました!
王子さまは目が見えなくなるし、ラプンツェルには双子の子供がいるし…
やっぱりディズニーは大衆受けするようにお話の内容を多少なりともアレンジしているのかな?
■忠臣ヨハネス
ヨハネスはまさしく忠臣でした!
若い王子様のためにそこまでするかというほどでした!
まぁ、金の館の王女様を連れてきた方法は誘拐まがいでしたが、王女様も若い王子様をいとしく思うようになったとのことでしたので、問題ないのかも!
あ、金の館の人たちは怒ってないかな? 大丈夫?
若い王子様もヨハネスを救うために二人の子供を差し出すのはかなり悩んだのではないでしょうか…
ちょっとご都合主義感もありますが、みんな幸せに暮らしたようですのでよかったです!
題名の通り子供に語って聞かせたら喜びそう!
有名どころも多いのでかなり楽しんでくれると思います!