夜市
恒川光太郎
ちょっぴりホラー。
以下、ネタバレを含んだ感想となります!
短編集でした!
いや、短編集って言っても、二話のみですから集まりといっていいのか・・・
でも、どっちのお話も面白かったです!
■夜市
途中かなり暗いお話だったように思います・・・
どんな結末になるのかハラハラしていましたが、実はいいお話だったのですね!
弟を売ってしまったのは確かに良くありませんでしたが、ずっとそれを後悔していて悩んでいたのですね・・・
老紳士が弟さんだったのはびっくりです!
てっきり老紳士も人間ではない何かかと・・・
売られた後に逃げ出して現在に至るって感じだったのですね!
すっかり騙されました!
老紳士はあのあとどうするのでしょうか・・・
売られた後は存在していないことになっていましたけど、今は人攫いも殺しましたし完全に自由ですよね?
戸籍が復活していたとしても、年齢と外見が合わないんじゃ話しても信じてもらえないんじゃ・・・
うーん、自分の子ですから仮に年齢がおかしなことになっていても受け入れてくれる?
それとお兄さんはどうなるのです?
夜市に食われてしまったみたいですけど、存在も消されたり・・・?
うーん、存在を消されれないと探されますし、お兄さんの存在も老紳士の存在もどちらも認められていなければ、子どもはいないってことになるのかな・・・
怖い所ですけど、夜市にはいろんなものが売っているんですよね?
なんだか楽しそう・・・
ちょっと行ってみたい気もするけど、やっぱりちょっと怖い・・・
■風の古道
色んなものがつながった!
これはいいお話!
レンは生まれ変わりだったのですね!
そして、お母さんは生まれ変わり前の恋人・・・
自分の恋人を生まれ変わらせて、自分の子どもとして育てる。
どんな心境でしょうか・・・
どんな状態でも生きていてほしい、そういうことでしょうか?
カズキが死んでしまい、復活もさせられない。
ああ、これはつらいことです・・・
そうですよね、代償が必要ですよね・・・
レンのお母さんは女性だったからこそあのような方法が取れたということでしょうか・・・
んー、コモリは外の世界で割と有名な人物なんですよね?
それが古道で死んでしまって外の世界での捜査は難航しそう・・・
さらに死体も見つからず、消息不明ということであればコモリは都市伝説にでもなりそう・・・