可燃物 米澤穂信 感想

可燃物
米澤穂信

新しいシリーズなのかな?
それとも今回限りの短編集?

以下、ネタバレも含んでおります!

物語が淡々と進む感じでした!
いつも静かな葛さんがかっこいいです!
新シリーズとしてまた葛三の物語が読みたいなあ。

■崖の下
つららが凶器かなって考えていましたけど、骨でしたか!
まさかの凶器です!
今まで読んだミステリで初めての凶器かも!
これは全然予想できなかったなあ・・・
見破る葛さんはさすがです!

■ねむけ
すごい偶然!
みんな寝ていて偶然口裏を合わせることになったのですね!
これまた葛さんが見破らなかったら冤罪になっていたのかな・・・
現実にも偶然による冤罪があったりするのでしょうか・・・

■命の恩
野末さんが自殺なんじゃないかっていうのはちょっと予想できてたり。
保険が絡むって言うところから以前読んだ「黒い家」を思い出しました!
結局今回は見破られてしまいましたから、保険金は降りない。
いや、バレなかったとしても詐欺になっちゃいますからどのみちだめですよね・・・

■可燃物
タイトルにもなっているお話ですね!
葛さんの卓越した推理力はどこから出てくるのでしょう?
広く浅くが活きている?
長年の刑事の勘が犯罪者の心理を理解している?
どちらにせよすごいです!

■本物か
うーむ、中に前科者がいたから、引っ張られていましたけど、犯人は店長でしたか・・・
別人を犯人に仕立て上げ、自分はそのまま逃れるつもりだったってことですよね?
なかなかに狡猾な犯人です・・・
葛さんが見破らなかったら誤認逮捕、または志田親子が殺されていた?
事件の解決というのは常にギリギリなのかも・・・

かなり楽しかったです!
米澤さんの作品はいつも面白い!

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