危険なビーナス 東野圭吾 感想

危険なビーナス
東野圭吾

これは面白い!
サクサク読めますし、すごい続きが気になる作品でした!

以下、ネタバレを含んだ感想となります!

いろいろとすっかり騙されました!
楓さんが実は明人くんの奥さんじゃなかったり、禎子さんが本当に殺人だったとか!
少しずつ謎が解けていく展開がすごい好きです!

東野さんの作品はいつも読みやすいです!
文章の構成が分かりやすいとか?
それか好奇心を刺激するような内容になっているとか?
もっと東野さんの作品を漁ってみようかな?
それと脳関連のお話が多いような?
危険なビーナス、ラプラスの魔女、人魚の眠る家などなど・・・
脳って未解明の部分が多いようですし、ロマンがありますよね!
ん、未解明だからこそ何が起きてもおかしくない?
そういう部分もあって書きやすい題材なのかも?

ふうむ、後天性サヴァン症候群ですか・・・
これ自体は現実に存在する症例なのですね?
研究が進めば人為的に天才を作り出せるかもしれないのですから、確かに魅力的な研究かも・・・
いろんな人が欲しがる理由がよくわかります!
あ、同じような研究で成功した例が「ラプラスの魔女」に出てくる円華さんたちなのかも?

それと「寛恕の綱」は?
あれがあったら数学の世界はかなり進んだのかな・・・
憲三はかなり悔やんでいましたが、明人くんはあっさりでしたね?
本当に価値のあるものだとは思っていなかったか、それともそう思うのが幸せでいられたのか・・・
結局焼けちゃいましたし、惜しい・・・

伯朗は何も知らされていませんでしたし、楓さんに誘導されていたとはいえ、なかなかの名探偵ぶりだったと思います!
最後、憲三の行動を見抜いたのはさすがでした!
伯朗がひらめかなかったら憲三はそうそう見つからなかったんじゃないかな・・・

そういえば、タイトルの「危険なビーナス」ってどなたなのでしょうか・・・
やっぱり楓さん?
というか、ビーナスがどういうものだか詳しく知らない・・・
女神さまでしたっけ・・・?
なので、ちょっと調べてみました!

本来は囲まれた菜園を司る神であったが、後にギリシア神話におけるアプロディーテーと同一視され、愛と美の女神と考えられるようになった。一般には半裸或いは全裸の美女の姿で表される。ウェヌスは固有の神話が残っておらず、ローマ神話でウェヌスに帰せられる神話は本来アプロディーテーのものである。

ウゥルカーヌスの妻だが、マールス、メルクリウス、アドーニス、アンキーセースたちとのロマンスが伝えられている。このうちのアンキセスとの間の子アイネイアースはローマ建国の祖にして、ガイウス・ユリウス・カエサルの属するユリウス氏族の祖とされた。ここからカエサルはウェヌスを祖神として、彼女を祀る為の壮麗な神殿を奉献したという。 また、カエサルの祖神として軍神ともされた。

ギリシアではアプロディテが金星を司るとされ、それに影響を受けてラテン語でも金星をウェヌスと呼ぶ。ヨーロッパ諸語で金星をウェヌスに相当する名で呼ぶのはこのためである。また、ラテン語で金曜日はdies Veneris(ウェヌスの日)であり、多くのロマンス諸語でのこの曜日の名称はそれに由来する。

ウェヌス(ヴィーナス)は女性の美しさを表現する際の比喩として用いられたり、愛神の代名詞としても用いられる。近世以降は女性名にも使われるようにもなった。また、マールスが「戦争」「武勇」「男性」「火星」を象徴するのに対してウェヌスは「愛」「女性」「金星」の象徴として用いられることも多い。性別記号で女性は「♀」と表記されるが、本来はウェヌスを意味する記号である。

美の女神で、美しい女性の代名詞にもなっているみたいですね!
危険で美しい女性って言ったらやっぱり楓さん?
ん、結局伯朗との仲はどうなったのかな?
もう用はないはずなのにわざわざミニブタを飼って伯朗の前に現れましたし、楓さんもまんざらでもなかったのかな?
というか、蔭山さんも伯朗に気がありそうな描写もありましたから、伯朗はモテ始めているのでは・・・?
う、もっと後日談を読みたい・・・・

今回の件を通して、今まで疎遠だった伯朗と明人くんの仲が少しは良くなったのかな?

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