人魚の眠る家 東野圭吾 感想

人魚の眠る家
東野圭吾

ああ、これは素晴らしい作品です・・・
泣けます・・・

終わりの方はかなりウルウルしてました!
母の愛でしょうか・・・
子どもが死んじゃうのはとても悲しいです・・・
それでも、薫子さんは瑞穂ちゃんを守り続けました!
素晴らしい作品でした・・・

■プロローグ
宗吾くん視点ですね!
プロローグですが、時系列的にはだいぶ後の方!
最後の方で同じお話が薫子さん目線で語られた展開はちょっとグッときました!
お話を読む前と後でこうも違う印象を受けるとは・・・
東野圭吾さんはすごい・・・!

■今夜だけは忘れていたい
不穏は空気から始まる・・・
和昌さんと薫子さんの関係はもはや破綻していた・・・
でも、瑞穂ちゃんが昏睡状態に!
子どもの死を認めるのはつらいです・・・
ただ延命措置を続けるか脳死と判断してもらうか決められるというのはまだ救いのある方なのかも・・・

■呼吸をさせて
人工呼吸器をつけなくても自然な感じで呼吸ができるのですね!
すごい!
瑞穂ちゃんに呼吸をさせてあげたいと考えた和昌さんはすごい娘想いです!
そして薫子さんも喜んでいたようですし、奥さん想いでもあるのかも・・・
あ、奥さん想いなら浮気はしませんでしたよね・・・?
瑞穂ちゃんがきっかけで改心したのかな?
相手を思いやる気持ちって美しいです・・・

■あなたが守る世界の行方
このあたりから段々と薫子さんが壊れていったような気がする・・・
最初は筋肉を取り戻そうとしただけなのでしょうが、やや狂気・・・
ただ娘を健康にしてやりたい母の気持ちも少しわかります・・・
そして星野さん!
薫子さんは星野さんからの好意に気づいていて利用した感じがありますね!
んー、一番の被害者は真緒さんかも・・・

■本を読みに来る人
すっかり騙されました!
ボランティア活動に参加していた新章さんが薫子さんだったとは・・・!
この章ではだいぶ色々考えさせられました!
日本での臓器移植の実態、海外で臓器移植は莫大な費用が掛かること、法律の問題点等々・・・
東野さんがはもしかして臓器移植に関して考えてほしかったのかな?

■この胸に刃を立てれば
この章ではウルウルしっぱなしでした!
そしてハラハラもしました!
私は、瑞穂ちゃんは生きていたと思います!
そう信じたいです!

■その時を決めるのは誰
瑞穂ちゃん、さようなら!
ああ、瑞穂ちゃんが死んでしまって悲しいです・・・
王子様のキスで目覚めたりする展開にちょっと期待していたのですが、この作品はかなりリアル路線でした!
でも、リアル路線でよかったのかもしれません・・・
星野さんは真緒さんとよりを戻せそうですし、よかったです!
榎田さんのその後も知れましたし、宗吾くんのお話に戻ってきて広げた風呂敷をたたんだ感じかな?

■エピローグ
また宗吾くん視点ですね!
瑞穂ちゃんの心臓は宗吾くんの中で生き続けている・・・
そう信じられたらきっと素敵です!
そして、播磨家は一体どこへ・・・
読者の想像に任せるってことなのかな?

最後の二行には鳥肌が立ちました!

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